弊社のコンサルタントが法律事務職員の皆さんから伺った、"お悩み"をまとめてみました。
このようなお悩みを抱えていらっしゃる方は、ぜひご相談ください。
雇用上の待遇面での悩み
サービス残業が多い
- 残業代が支払われず、すべてサービス残業
- 毎月1万円の固定残業代は出ているが、実際にはそれ以上の残業をしている。超過分の支払はない
昇給がない
- 入所して3年間全くあがっていない
- 前任の方から「この事務所はずっと昇給してないらしいよ」と聞かされた
基本給が少ない
- 額面で15万。手当などもない
- 基本給が少ないうえに、残業代も込み
賞与がない
- 求人には賞与支給って書いてあったはずなのに、入所以来、一度も賞与をもらっていない
- 最初の年に「寸志」で1万円もらったきり。仕事量は増えているのに…。
保険が完備されていない
- 社会保険だけでなく、雇用保険もない。弁護士に保険を加入するように頼んでも「入る。入る。」と口だけで、いつになっても入れてもらえない
- 国民健康保険なので負担が大きい。社会保険なら半額事務所負担なのに…。
交通費が支給されない
- 支給されるが、上限があり、それ以上は自己負担
- できるだけ経費を削減したいのか、事務所の近くに住むことを採用条件にされた
正社員での採用と思っていたら非正規社員だった
- 採用時に労働契約を交わしていないので、自分がどのような身分なのかよくわからない
- 正社員の求人だったので応募したが、実際は契約社員・アルバイトだった
産休・育休制度がない
- 産休・育休制度がないので、妊娠・出産のタイミングで先輩が辞めてしまう
- 結婚・妊娠すると、周囲の視線が厳しくなった。辞めざるを得ない雰囲気に
仕事内容の悩み
本来の仕事以外の用事を頼まれる
- 弁護士個人や家族の用事(旅行の手配、学費の振込など)を頼まれる
- 男子トイレも掃除しないといけない
将来につながるような実務経験が積めない。そういう仕事をさせてくれない
- 外回りだけや、掃除などの雑用しかさせてくれない。もっと責任感のある仕事、専門的な仕事をしたい
- 暇なときは本当にやることがない。でも好きなことをしていいわけではないので、その時間がとても苦痛に感じる
- 弁護士が若く、自分である程度のことをやってしまえるので、任せてくれる仕事は電話受付や雑務など、法律事務とは関係のないことばかり。これでは転職するにもアピールできるスキルが身につかない
- 扱っている事件が限定的(債務整理のみ、離婚のみなど)なので、いつも変わり映えのしない単調な仕事が続き、自分が成長していることが実感できない
人事評価制度がない
- 仕事の出来に明らかな差があっても、待遇面に反映されない。「Aさんが作る書面なら安心なのでノーチェックだけど、Bさんは少し不安だからしっかり見ておかないとな」というような場合でも、待遇が変わらない
仕事の指示がバラバラ、仕事のやり方が担当者によって異なる
- 事務所内の担当者が変更になり、事務所の状況が変わってしまい戸惑った。今までの流れが変わってしまうと、仕事の流れも変わり、やりにくかった
- 弁護士と事務局長の指示が食い違う。指揮命令系統を統一してくれないと、安心して指示に従えない。でもそんなことは弁護士には言えない(特に弁護士の妻からの指示だとなおさら)
自分の能力不足…?
- 何度も同じ注意を受けてしまう。この仕事に向いていないのではないか
- ミスが多い。チェックをしているはずなのに、後からミスが見つかる
- 他の人は定時までに仕事を終えられるのに、自分はいつも残業しないと終えることができない
労働環境の悩み
法律事務所の仕事環境が悪い
- 弁護士がヘビースモーカー。分煙できていないので、事務所内がタバコ臭い
- トイレの臭いがひどい
- トイレが事務所の中にあり、用を足す音が丸聞こえ
人間関係
パワハラ
- 灰皿を投げる。罵声をあびせる。六法を投げる。その他、物を投げる。机をたたく
弁護士が神経質
- 弁護士がチラチラ事務員を見て監視している。机で仕事をしていても、いつの間にか背後に弁護士が立っている時もある
弁護士とのコミュニケーションが図れない
- いつも忙しくしているので、仕事上でわからないことを聞くときなど、いつ聞いたらよいのかタイミングが計れない。そのため、仕事が終わらず、帰宅が遅くなる。悪循環でした。
- 弁護士の話し方が早口で聞き取りづらく、指示も簡潔すぎて、趣旨をうまくつかめず、その結果間違った業務をしてしまい、叱られてしまう
- 弁護士はほとんど怒ることのない温厚な性格だが、その分ストレスを溜めているのか、なんとなく態度に表れてしまう(言動に嫌味が入っている)のが苦痛。言いたいことがあるならはっきり言ってほしい。あまり怒らない弁護士というのも考えもの
- 弁護士が怖くて声をかけられない雰囲気。わからないことを聞けないので、間違った業務をして叱られてしまう。「わからないことをなぜ聞かないのか」とも叱られるが、聞けば聞いたで、「忙しいときにそんなことを聞くな」と言われる
- なぜか自分にだけつらく当たられる
- 勤続数年で事務局を取りまとめる立場を任されることになった。円滑で効率的な事務所運営のため、事務局からの要望があれば弁護士に上げる、同時に弁護士から事務局への要望も伝え監督して欲しいと言われ、積極的に行っているのだが、弁護士からの要望を事務局が履行しているにも関わらず事務局の提案は全て却下。最終的には取りまとめる役を担っている自分だけの意見であるかのように言われ、複数弁護士からの冷遇が続いた
事務所の雰囲気が悪い、チームワークが悪い
- 各事務員がイライラしている
- 事務員同士の仲が悪い
- 事務員同士で弁護士の悪口、他の事務員の悪口、お客さんの悪口を言う
事務員によるいじめ
- 複数のベテラン事務員が新人の事務員をいじめるので、新人の事務員が長くは続かない
- 弁護士はいじめに気付いていないか、見て見ぬ振り
セクハラ
- 弁護士が「いやらしい話」をしてくる
- 必要がないのに頻繁に体を触ってくる
- プライベートのことを執拗に聞いてくる(彼氏はいるのか、休みの日は何をしている、など)
- 執務時間中にアダルトサイトを見ている
家族経営の事務所
- 弁護士の妻が事務所に来て、法律事務についてほとんどわからないのに、口を出す
- 親子で弁護士をしていて、その妻も事務局にいる。味方が一人もいない
残業が多すぎる
- 毎日始発・終電。体を壊して退職することになった
- 残業が当たり前の事務所。先輩も21時頃まで残っているので、「早く帰っていいよ」と言われてもなかなか帰りづらい
- 先生は午後から出社。私に仕事が回ってくるのが夕方で、いつも残業になる。このサイクルを変えられないか、と思っていた
昼休憩がとれない
- 休憩時間中も電話番をしなければならないので、気が休まらない。10分程度でお弁当をかき込んで終わりということも
- 休憩時間中は留守番電話にしたいと弁護士にお願いしても認めてもらえない
身の危険を感じる
- 弁護士の対応の悪さに不満をもったお客さんが事務所の周りをうろうろしたり、頻繁にクレームの電話がかかってくる
就業規則改定
- 長年勤める法律事務所で、前触れなく就業規則の改定がなされた。それまでの勤務時間を変更しシフト制を導入することになったがその振り分けが融通をきかせてもらえず、小さい子供がいるのに22時までのシフトに組み込まれた。弁護士に何度相談しても取り合ってもらえなかった
職場の将来の不安
高齢の弁護士
- 弁護士に定年がないのも問題だが、新規の仕事を積極的に受任しないため、顧問先他、仕事自体が減っている。弁護士自身はこれまでの蓄えで生活できるかもしれないが、事務局はつらい
時々、給与が遅延する
- 一人暮らしの事務員にとっては、特にダメージが大きい。生活がかかっている
事務所が分裂
- パートナー弁護士と若手弁護士が経営方針の違いから分裂することに。どちらからも声がかからず、分裂とともに退職を余儀なくされる
- パートナー弁護士が顧問先を連れて独立。パートナー弁護士の名前で仕事を取っていた面があり、残された弁護士と事務局が右往左往することに
弁護士法人で遠方の支店への異動を命じられる
- 入所当時、法律事務所が弁護士法人ではなかったが、しばらくして弁護士法人になり、当初予定していなかった遠方の支店の異動を強いられる
弁護士の仕事量が激減
- 事務所の電話が鳴る回数が明らかに減った
- 弁護士が事務所にいる時間が増えた
- このままでは事務所が危ない気がするのだが、弁護士は手を打とうとしない
弁護士が病気に
入院
- 頻繁に入院、退院を繰り返すようになり、弁護士の業務に支障が出るように
アルコール依存症
- 弁護士が昼から酒を飲み、事務所にビールの空き缶が散乱。仕事も減っていき、最終的には入院することに
認知症
- 最初は「物忘れがひどくなったかな」程度だったが、事件について聞いても答えられなくなった。依頼者からもクレームが来るようになり、診察を勧めたが、拒否され、事務所に居づらい状況に
弁護士の不祥事(不倫、暴力、痴漢、飲酒)
- 弁護士の不祥事が新聞等に掲載されて信用をなくし、経営が悪化