パラリーガルとは、弁護士の法律専門的アシスタント
パラリーガルとは、弁護士の法律専門的アシスタントのことをいいます。
例えば、医者と看護士の関係に弁護士とパラリーガルを置き換えてみるとわかりやすい。専門的知識をもって医師をサポートしている看護士にあたるのがパラリーガルです。
- 専門性という点で秘書、事務職員と異なる
- アメリカでは法律事務所だけでなく、企業の法務部や官公庁で働いているパラリーガルもいるが(全体の25%)、日本でも、ようやく企業の法務部で働くパラリーガルが出始めた
パラリーガルの定義が変化(例.サポートを専門とする法律実務家)
パラリーガルが登場してきた背景
- 1960年のアメリカで登場
- 多くの社会的、技術的、経済的変化-法的サービスの需要の高まり―もはや弁護士と秘書のコンビだけでは仕事をこなせない ―パラリーガルの必要性
- 貧しい人達やお年寄りへのリーガルサービスの提供―手続的定型的な仕事は料金の安いパラリーガルへ ← 弁護士費用の高さ(1時間あたり350~400ドル)
- 1968年 ABA(アメリカ法律協会)が認知
パラリーガル教育の基準の開発
パラリーガル養成機関の出現と拡大現在教育機関は800校)
パラリーガルの分類
- アメリカの場合
- エンプロイド・パラリーガル(Employed Paralegal)
- フリーランス・パラリーガル(Freelance Paralegal)
- インデペンダント・パラリーガル(Independent Paralegal)
- 日本の場合
- ゼネラリストとしてのパラリーガル ― 小規模事務所
- スペシャリストとしてのパラリーガル ― 大規模事務所
パラリーガルが必要とされる理由
- 小規模事務所における業務の効率化、業務の改善の要請―教育するスタッフとシステムの不存在
パラリーガル養成機関の必要性(ゼネラリストとしてのパラリーガル)
- 社会の複雑化、高度化に応じて法律事務所への要求も高度化、専門化
専門化した弁護士とそれをサポートするパラリーガルの必要性(スペシャリストとしてのパラリーガル)
- 弁護士の制度改革
- 法曹人口の飛躍的増大―法科大学院
- 広告の解禁―広告の二面性
- 法人化―支店の設置OK
- 報酬規定の廃止―自由に決定
市場原理をもちこみ競争させる
「リーズナブルな料金と質の良いリーガルサービス」を提供する競争
(1)スタッフの質の向上
(2)法律事務所の組織化
パラリーガルの必要性